ELEKIBASS×空中カメラ ニッチポップ試聴会
左から中村竜(Vo/空中カメラ)田中野歩人(key/空中カメラ)サカモトヨウイチ(Vo/ELEKIBASS)亀田JP(G/ELEKIBASS)
ビートルズ不在の70年代の「隙間」を支えたもうひとつのポップ・シーン「ニッチ・ポップ」、その「隙間(ニッチ)」をこの日本、東京で見つめる2バンドが2016年に鳴らすのは一体どんな「隙間(ニッチ)」音楽!?
というテーマで、4/24に六本木にグランドオープンする箱、Varit.にて2マン企画“WaikikiRecord presents 「ニッチポップサンデー」”
をやるELEKIBASSと、空中カメラ、この2組で「ニッチ・ポップ」をテーマに音楽視聴会を開催してみました。
と、まあ堅苦しく考えないでないで、お互い好きな音楽を紹介しあう、試聴会、といったところでしょうか、カセットテープ(CDRでも)にお気に入りの曲をダビングして、オリジナルのコンピを作った時みたいに、聴かせる相手や、状況に合わせて曲を選ぶ時のウキウキが感じてもらえたら嬉しいです。
ELEKIBASS サカモトの一枚目「STACKRIDGE/THE MAN IN THE BOWLER HAT」
サカモト「そもそも正統派の”ニッチ”ってなんだろね?、とりあえずニッチポップって和製英語のカテゴリーなんだっけ?ソフトロックは和製のくくりでしょ?(*参考https://ja.wikipedia.org/wiki/ソフトロック)」
田中「なんでしょうね?イージーリスニングですかね?」
サカモト「微妙にしっくりこないね(笑)、何にせよ、音楽のジャンルの呼び方って面白くて、最近シティポップって括りや、渋谷系っていう括りがリバイバルしてたりして、いろんな呼び方、括り方があって、日本でだけ通じるのもあれば、世界的に通じる括りもあり、ニッチというのは、僕の中では、アフタービートルズ世代の、いわゆる、ブリティッシュビートとかがメインで、その中で音楽の作り方の価値基準みたいなものに、マイクやコンプや卓とかいわゆるJPOPの世界でも標準というか、基準になる録音方法や、コード進行、アレンジが正統派なものの中で、単純に無名に近い、もしくは、マニアックな評価をされている音楽という感じで捉えているんだよね。という意味では、STACKRIDGE、間違いなくニッチと思うんだよね。」
サカモト「そんな最近来てたの?知らなかった、来日に気付かないなんてまさにニッチ笑。」
JP「その括りで考えるならThe Rutlesとかもニッチに入るのかな?それとも企画物?」
田中「その流れで言えばWOMBLESとかも?」
サカモト「WOMBLES!?よく知っているね笑、あのバンドも確かにビートルズマナーを守りつつ、ビーチボーイズ風からロックンロールアプローチ、サイケデリックアプローチと、本当によくできてるよね。でもTV企画の音楽だから、The Monkeesの流れになるのかな?、ニッチかどうかは、何か微妙に違う気もするけど、どうだろうね、、、」
空中カメラ中村の一枚目 「Millennium/BEGIN」
JP「このアルバムいいよね〜、でもA面が大好きで、B面あんまり聴いていないんだよ、っというかA面の印象が強いんだよね。」
田中「確かに後半B面全然覚えてないな〜、どんな曲入ってましたっけ?」
サカモト「いやいや笑、最後の曲がいいんだって!、確かThere is nothing more to say、だったかな?」
JP「なんで中村くんはこのアルバムに出会ったの?」
中村「これは田中に教えてもらったバンドで、高校の時にこれを聴いていて、すごく夢の中の感じで、子供の頃の迷子になった感じがしたのが好きでよく登校中に聴いてましたね、やんわりと哀愁があるんですよ。」
JP「へー、高校時代にこれに出会ったんだ、今何歳?」
中村「23歳ですね。」
田中「今渋谷系ってリバイバルしているかもしれませんけど、僕らが高校の時ってあまりそのリバイバルってなかったんですよね、なかったけど、そのなかでコーネリアスとか知っていくなかで段々、こういう音楽の存在を少しずつアーティストを通して知っていったんですよね。」
サカモト「なるほどね、渋谷系のいいところって、それぞれのバックボーンを紹介してくれるんだよね。僕も学生の時、洋楽とかそれで知る事たくさんあったもんな〜、”There is nothing more to say”ってGREAT3が3枚目のアルバム「Romance」でカバーで収録してたりしてたんだよね。」
サカモト「このアルバムのプロデューサーというか、メンバーのカート・ベッチャーって当時本国ではどの程度有名だったのかね?、ゲイリーアッシャーとかも。まあ有名というか、こうやって後世に評価されたニッチなプロデューサーだったのか、当時、2人とも有名で、Millenniumが単純に無名だったのか、そもそもMillenniumも有名だった?、ああ、そこらへん検証しないとニッチかどうかの判断も難しいね、まあ今更だけど、ニッチとは?とかは一端置いときましょうか(笑)」
ELEKIBASS 亀田JPの一枚目 「of montreal/Satanic Panic in the Attic」
JP「of montreal、いっぱいアルバムあるんだけどね、これは一番好きなバンドで、初来日の時にELEKIBASSで前座させてもらって、その後僕らアメリカに行って一緒にof montrealとツアーやってね、いろいろ思い出もあるけど、そういう思い出抜きにも大好きなバンドなんだよね。スタックリッジみたいに、変な構成だったりするんだよね、あ、この曲、この後、アカペラコーラスだけのパートになるんだどけ、、」
中村「笑、本当だ」
JP「一筋縄じゃ終わらない、このアレンジや曲アイデアは、基本ボーカルのケビンバーンズが作っているんだよね。ちなみにこのコーラスはELEKIBASSでパクったけどね。」
一同「笑」
サカモト「本当に単純に、こういうコーラスワークや、構成、アレンジのバンドってそんなにいないもんね、of montrealってかなり特殊なバンドだと思うよ。」
JP「初期はもっと可愛い感じだったんだけど、このアルバムあたりからサウンド変わってきてんだよね。」
サカモト「誤解を怖れずに言うと、リズムを4つ打ちの打ち込みに変えたら売れたんだよね。」
田中「それはなんか、僕らにとって嬉しくない情報ですね笑」
JP「でも音楽の真ん中にあるストレンジさは変わっていないから、そこが魅力なんだろうなあ、あ、あとジャケットがいいんだよね。弟のデイビットバーンズが描いていて、サイケデリックでライブの演出とかもしているんだよ。」
サカモト「昔はof montrealはバンドサウンドで、髪型もマッシュルームカットで、ビートルズの系譜を思いっきり受け継いでいたサウンドだったんだけど、途中から風貌もデビットボウイ風に、サウンドも打ち込みになっていったんだよね。でも最近またバンドサウンドに戻ってきているね。」
空中カメラ 田中の一枚目 L-R/Lefty in the Right~左利きの真実
田中「この一枚は、サカモトさんたちが好きか嫌いか、興味があるんですけど。僕らL-Rが売れた当時の音楽業界での立ち位置とか、そういうのはわからないので、ある意味Millenniumの時の話と一緒なんですが、当時を知る人と、知らない人、この音楽をどう捉えるんでしょうね?」
サカモト「なるほど、そうだね〜、僕らL-Rはまず高校時代にテレビで知ったかな。」
田中「このアルバムはまだ嶺川貴子がメンバーでいる時で、特に一曲目がいいんですよ。アレンジがコロコロ変わったり、小物が多かったり、あ!、この後、ビーチボーイズみたいなアレンジになりますよ。」
JP「へー、本当だ。今までの印象でL-Rにビーチボーイズを感じたことなかったな〜、言われると確かにそうだね。」
田中「当時L-Rは、ミスチルとか、スピッツとかと同列のバンドってイメージなんでしょうかね?ヒット曲といえば、「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」、「HELLO, IT’S ME」ですよね?」
サカモト「そういえば「HELLO, IT’S ME」ってTodd Rundgrenの曲に同名曲あるね。」
田中「僕からすると当時のテレビ観とかどの程度メジャーとか知らないので普通に60年代リバ
イバルの質が高いバンドの一枚として聴けるんですよね。」
JP「なるほどね、Millenniumもその感覚かもしれないってことだね。」
続く、、、、続きの中編はこちら
open/start 18:00/18:30
add/day 2,000/2,500 +1drink
DJ:JP&sakamoto(ELEKIBASS)/空中クルー(空中カメラ)
チケット
一般発売e+3/12(土)
六本木VARIT.電話予約3/12(土)~4/23(土)(15:00~20:00)03-6441-0825
件名を
[ 4/24 六本木Varit.LIVE ]とし、 本文に[お名前/人数/ご連絡先]を記入の上メールしてください。
*件名は上記の通りにご記載下さい。
*キャンセルはお控え下さい。
*WaikikiRecordからの返信にて予約完了となります。
*入場は先着順となりますのでご了承下さい。
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